↺: 2020/10/28
Hi !!
Netflixドラマ大好きブロガーのぱーぷるです。
この記事では2020年10月に配信されたNetflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)」を観た感想をネタバレありでやっていきます。
この記事は作品のネタバレを含みますのでご注意を!
まだ評価数が少ないものの10月25日現在で王手評価サイトIMDbで8.9という破格の高さを獲得しているこちらの作品。
個人的にもかなり気に入りましたね。
睡眠を挟んでノンストップで観終えてしまいました。
2020年も残りわずかになってきたなかで、この作品は間違いなく私の今年のベスト新作ドラマの5本指に入ってきそうです。
そんな私をあっと言わせたこちらの作品の感想、前置きはこの辺りにして早速いきます。
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主な登場人物
ベス
Cast: Anya Taylor-Joy
幼いときにシングルマザーだったアリスを交通事故で亡くし、施設に入ることになった主人公の女性。
その施設でチェスの才能を開花させ、チェス界で一躍スタートなる。
彼女を演じるのは映画「ウィッチ」やNetflixドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」などに出演するアニャ・テイラー=ジョイ。
彼女の演技は初見でしたが、ミステリアスさと美しさを少しの狂気さがある主人公を見事に演じている印象でした。
彼女が出る、他の作品も是非観てみたくなりました。
シャイベル
Cast: Bill Camp
施設の清掃員。
ベスにチェスを教え、彼女にその才能を見出す。
ドラマで登場する学校の清掃員でいい奴はまずいないんですけど、この人はとてもいい人でしたね。
日曜日に校舎の地下室でなんでチェスをしてんねやっていう疑問はありますけど(笑)
しかも1人でやってるし。
彼を演じるのは映画「ジョーカー」など、数々の作品に出演するビル・キャンプ。
アルマ
Cast: Marielle Heller
ベスの義母。
彼女って学校を休ませてチェスの大会に出場させるという普通に考えたらダメな親ですけど、ベスにとってはとてもいい母親だったんでは無いでしょうかね。
ベニー・ワッツ
Cast: Thomas Brodie-Sangster
大会で初めてベスに土をつけたカーボーイハットが印象的なチェスプレーヤー。
彼を演じるのは映画「メイズランナー」シリーズのニュート役で知られるトーマス・サングスター。
観ている間は「メイズランナー」の人だと気がつかなかったのが何とも悔しい、、
ハリー・ベルティック
Cast: Harry Melling
ベスが初めて出場した大会の決勝で戦ったチェスプレーヤー。
彼を演じるのは映画「ハリー・ポッター」シリーズのダドリー役で知られるハリー・メリング。
今作ではそこそこ流暢なアメリカ鈍りの英語を喋ってましたね。
時々、イギリス鈍りっぽい箇所もありましたけど(笑)
D.L.タウンズ
Cast: Jacob Fortune-Lloyd
ベスが初めて出場した大会で出会ったイケメンチェスプレーヤー。
彼女は彼に好意を寄せるが、彼は同性愛者でその恋は砕け散る。
ジョリーン
Cast: Moses Ingram
ベスのいた施設で出会った女性。
どん底だったベスを訪ねてきたシーンには驚かされました。
マット、マイク
Cast: Mattew, Russell Dennis Lewis
ベスが初めて出場した大会で受付をしていた2人。
その後の大会でも度々、ベスと会う。
ボルコフ
Cast: Marcin Dorocinski
ソ連の超凄腕チェスプレイヤー。
ストーリーの振り返り(ネタバレ注意!)
・交通事故で母親を失ったベスは施設に入ることに。
・ある日、地下室へ行った際に1人でチェスをプレイする清掃員のシャイベルを見て、チェスに興味を示す。
・はじめはベスを突き放すシャイベルだったが、彼女の熱意に負けて彼はチェスを教える。
・週一回の練習と毎晩のクスリを使って脳内練習を重ねて瞬く間に才能を開花させた彼女。
・その才能を本物と感じたシャイベルは彼女を高校のチェスクラブで多面打ちに挑戦させ、彼女は10人を相手に勝利する。
・そんな彼女に養子としての引き取り手が現れ、アルマのもとで暮らすことに。
・アルマのお使いで訪れた雑貨屋で見つけたチェスマガジンでチェスの大会があることを知る。
・参加費用をシャイベルにお願いして手に入れた彼女は初めて大会に出場。
・その大会でハリー・ベルティックを破り見事、優勝した彼女は話題になる。
・またその大会でタウンズと出会う。
・その後、次々と大会に出場し、その度に勝ち続ける彼女は雑誌の取材を受けるほど有名になっていく。
・そんな彼女はベガスで全米オープンに出場。
・決勝まで順調に進んだ彼女だったが、ベニー・ワッツに負ける。
・メキシコシティでの大会に出場した彼女は初めてボルゴフと対戦するが、あっさりと敗北する。
・さらに敗北した日、義母のアルマが亡くなる。
・悲しみに暮れる中、彼女の元にハリー・ベルティックが訪れる。
・彼と練習を積んだ彼女は大会で再びベニー・ワッツと対戦し、見事勝利する。
・その後、パリでのボルゴフとの再戦に向けて、ベニーと練習に励む。
・準備万端で挑んだパリ大会だったが、ボルコフとの対戦前夜にしばらく絶っていた酒に手を出し泥酔。
・二日酔いの状態でボルコフに挑み、再び敗北する。
・自分の行動に絶望した彼女は地元に帰り堕落した生活を始める。
・モスクワでの大会が決まったにも関わらず、なんの準備もしていなかった彼女のもとに、施設で知り合ったジョリーンが訪れる。
・シャイベルの死を知らせにきた彼女と彼の葬式に出席し、施設を訪れる。
・シャイベルと対局した地下室で、彼が彼女のこれまでの活躍をずっと見守っていたことを知った彼女は涙する。
・その出来事をきっかけに心を入れ替えた彼女はモスクワ大会に向けて準備を始め大会に挑む。
・最終戦、ボルコフとの3度目の対戦を迎えた彼女は1日目で決着つかず勝負は2日目に。
・1日目の試合後、タウンズと再会する。
・ボルコフは他のソ連選手と作戦を練る中、彼女は一人作戦を練る。
・そんな中、アメリカからベニーやハリー達から電話がかかってくる。
・彼らと共に2日目に向けての作戦をみっちり練った彼女はついにボルコフを破る。
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ネタバレ感想
圧巻の出来栄え
交通事故で母親を失い、孤児となった主人公ベスがシャイベルと出会ってチェスの才能を開花させ、チェスの世界チャンピオンを倒すまでの一部始終を描いたこの作品。
ベスは昨今、将棋界で最年少記録を次々と塗り替えている藤井聡太に通じるものがありますよね。
そんな今作のストーリーは真新しさこそ無いものの、観てる側を引き込む魅力的な内容だったと思います。
初めて出た大会でレート無しという彼女が次々と強敵を蹴散らして行く展開などは観ていて気持ちが良かったです(笑)
そして個人的に1番お気に入りなのがジョリーンがベスの家を訪れてからラストにかけての流れ。
そこに至るまでベスは転落に転落を続け、ベニーやハリーの救いの手も取らずお先真っ暗な状況で最悪なエンディングもちらつき始めてました。
そんな中で、意外な人物が登場してベスに救ったことでテンポが変わって一気にグッドエンディングへ方向転換します。
その切り返しが見事で、ラストの展開には釘付けになってしまいました。
あと忘れてはいけないのが冒頭の3分。
あのシーンがボルコフとの2回目の対戦だったというのもセコさを感じました。
多分、冒頭のシーンがモスクワで対戦するシーンだったら最終話へののめり込み方は全然違ったと思いますよ。
あの冒頭がラストの展開への不確かさみたいなのを増幅させて、最終話をより見応えあるものにしていたと思います。
初めから終わりまで展開がほんとによく考えられてる印象で、かなり完成度が高いし、それ以外にも映像や衣装、音楽どれを取っても文句なしの出来栄えだと私は思います。
Netflixドラマでこの完成度に並ぶ作品はそうないんじゃないでしょうか?
あくまで私の意見ですけど、、
皆さんはどう思いましたか?
シャイベルとベスについて
ベスにチェスを教えた清掃員シャイベル。
気難しい性格だけど、ベスを常に気にかけているというキャラクター像の彼とベスの関係性には一種の美しさを感じました。
ベスにとって彼は師匠であり父親みたいな感じ。
そんな関係性の極め付けはベスが施設へ戻り、地下室で彼女に関する記事の切抜きが貼られたボードを見つけた瞬間。
そこで彼が常にベスが活躍する姿を気にかけていたことが明らかになって、思わずウルっとしてしまいました。
あと、ベスの人生の転機に彼の存在が常にあったのも忘れてはいけません。
ベスが初めて大会に出場する時、お金を貸して欲しいという願いに対して5ドルだけを封筒に詰めたときはもちろん、彼の死はジョリーンがベスを訪れるきっかけになっています。
3話目以降、彼の登場はなかったもののこの作品でベスに次いで存在感のあったキャラクターは彼だと個人的に思っています。
そして私が知る限り、彼がドラマに登場する最も魅力的な清掃員なのは間違い無いですね(笑)
チェスに詳しければなお楽しめた?
別に私のようなチェスのコマの動かし方しか知らない人でも十分に楽しめる内容でしたが、チェスに詳しい人ならもっと面白いのかなって感じましたね。
例えば、ベスが初めて大会で負けたベニーとの試合の敗因について。
試合後に義母との会話で詳しく敗因を解説していたんですが、そこが知識の少ない私には全く理解できなかったです。
あと、チェスの知識とはちょっと違いますがソ連ではチェスがとても人気があって強かったという時代背景とかも知っていればより楽しめたのかなとも思いますね。
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございました!
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では、また別の記事でお会いしましょう♪