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ネタバレ感想「この茫漠たる荒野で」|民族を越えた絆に魅せられて、、【Netflix映画】

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source: IMDb.com

Hi !!

Netflixドラマ大好きブロガーのぱーぷるです。

この記事では2021年2月に配信されたNetflix映画「この茫漠たる荒野で(News of the World)」を観た感想をネタバレありでやっていきます。

 

また観ていない方はネタバレにご注意を!

 

そういえばこの映画の邦題にある”茫漠たる”という単語の読み方を知っていましたか?

読み方は”ぼうばく”だそうです。

意味は”とりとめもないほど広い様さま”だそうです。

こんな単語初めて見たし、日常では絶対に使わないですよね。。

なんでわざわざこんな難しい単語を邦題につけるのか、、不思議でなりません。

 

と言った感じで前置きはこの辺にして早速いきましょうか。

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あらすじ

《ニュースの読み聞かせを生業とし、町から町へと転々としていた退役軍人。孤児の少女を新たな家族のもとへ送り届けるため、テキサスを南下する過酷な旅に出る。》(Netflixオフィシャルサイトから引用)

 

舞台は1870年のテキサス。

アメリカ各地のニュースをテキサスの町で読み聞かせに廻る主人公のキッド大尉は移動中に身寄りを失った少女を見つける。

原住民のもとで育ち、言語も通じない彼女を彼は親戚の元まで連れていく決断をする。

と言った感じで始まる西部劇。

主な登場人物

J・K・キッド大尉

Cast: Tom Hanks

テキサス僻地へアメリカ各地のニュースとを聞き届ける元軍人。

演じるのは皆さんご存知、トム・ハンクスです。

ジョハンナ

Cast: Helena Zengel

キッド大尉が道中で出会った少女。

インディアンのもとで育った彼女は英語は話せないのはもちろん、アメリカの文化を全く知りません。

そんな彼女の言動は面白くて、キッド大尉と野営していたときの彼女がコーヒーの粉を口にしたシーンは思わずクスッとしてしまいました。

私も初めてコーヒーを飲んだときは”なんやこれは!”ってなりましたから。

彼女は粉でいったから余計に苦く感じたでしょうね(笑)

ネタバレ感想

民族を越えた絆

テキサス各地を旅するキッド大尉と親を失ったインディアンの少女ジョハンナの旅を描いたこの作品は西部劇的な雰囲気がある感動的なドラマでしたね。

 

一番、見応えを感じたのはやっぱりキッド大尉とジョハンナの関係性の変化。

特にジョハンナがキッド大尉に対して信頼を置いていく様子が心動かされましたね。

警戒心全開だったところから道中に色んな危機を乗り越えていくなかで徐々に心を開いていく様は微笑ましい気持ちになります。


あと、この映画の舞台は19世紀のテキサスということで西部劇の要素が多くあった印象。

私はそんなに多くは無いものの、いくつか西部劇映画を観たことがあって、それなりに好きなジャンルの1つです。

でも、ここ最近は全く観てなかったので、この作品を観て西部劇の雰囲気に懐かしさを感じてました。

 

個人的に好きだったのがジョハンナをお金で買おうとしていたアルメイとその手下とキッド大尉が荒野の丘で戦ったシーンですね。

ピストルでドンぱちするシーンとか、降伏するフリをして敵を倒すみたいなベタな駆け引きとかめっちゃ西部劇っぽさがあって良かったです。

結末について思うこと

一度はジョハンナを親戚の家族に預けたキッド大尉は考えを改めて彼女を迎えに戻って2人で各地にニュースを届ける生活をスタートさせる、というところで終わったストーリー。

とても綺麗な終わり方でしたけど、現実的に考えるとあのキッド大尉の決断は最善ではないような気もします。

 

彼はあまり治安のよくないテキサス各地を廻っている旅人で、幼い子供を連れるのに適した職業ではありません。

道中での危険もあるので、ちゃんと家があって、ある程度平和そうな親戚の家の方が長期的に見ればジョハンナにとっては良かったのではないでしょうか。

皆さんはどう思いますかね?

この頃のテキサスについて

私のブログでこういう歴史ものを扱う時、その歴史背景を解説するのが恒例になりつつあるので、今回も少し解説しておきます。

需要あるか分かりませんけど、、

 

まず、この映画の年代は1870年。

さらにキッド大尉が読む新聞の日付からして2月頃と推測できます。

この頃は1865年に南北戦争が終結して間もない頃で、キッド大尉が参加したのもこの戦争だと思います。

ちなみにテキサスは南北戦争において南側の勢力で敗北した立場。

敗北したテキサスは一応アメリカ合衆国に属する形になってますが映画を観ていると、まだ反発意識が強く残っている様子が見られます。

 

続いてジョハンナが育った原住民族についても少し触れますと、彼女が居たのはカイオワ族と呼ばれる原住民族。

彼らは入植前はテキサス州全土を支配していたが入植者によって徐々に領土奪われていきます。

そして1874年に大きな戦いを敗北したカイオワ族は完全に勢力を弱めます。

ただ、現在もアメリカのオクラホマ州などに彼らのコミュニティーは存在するようですよ。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございました!

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では、また別の記事でお会いしましょう♪